一般社団法人日本呼吸器学会
HOME > 学術集会・各支部  > 学術講演会 > 抄録集 > 検索結果

学術講演会抄録集

セッション名 COPD 生理
PP81
 
CPOD患者におけるDLcoとmMRCの関連について
岸本伸人1),大黒真由美1),河野洋二1),加藤 歩2),三崎伯幸2)(高松市民病院呼吸器内科1),高松市民病院呼吸器外科2)

背景・目的:呼吸困難の程度を評価する方法として,mMRC(modified British Medical Research Council)の質問票がよく使用されている.mMRCの程度と閉塞性換気障害からみた病期分類とは,必ずしも一致しないことは知られている.COPDのガス交換機能の低下は,DLcoの低下が指標とされている.そこで,DLcoとmMRCとの関連を検討したので報告する.対象と方法:対象はCOPD患者33例,男性31例,女性2例,平均年齢は71.2歳,1期2例,2期16例,3期11例,4期4例であった.mMRCは担当医が質問し評価,呼吸機能検査は,安定期にミナト医科学社製システム21を用いて測定した.結果:mMRCとDLcoは相関係数0.759と強い相関を認めた.DLcoはFRV1,%FEV1などと相関があるが,RV.FRCとは相関を認めなかった.考察:COPDにおいて,mMRCは,%FEV1より,DLcoとより関連があり,mMRCはガス交換機能の程度を表していると考えられた.

日本呼吸器学会誌 第5巻増刊号 p.181(2016)