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日本臨床微生物学会雑誌
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書誌情報
論文名 |
医療施設で実施する抗菌薬適正使用支援プログラムの指標の測定と評価 |
論文言語 |
J |
著者名 |
河村 一郎 |
所属 |
大阪国際がんセンター感染症内科 |
発行 |
臨床微生物:31(2),57─65,2021 |
受付 |
令和2年9月1日 |
受理 |
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要旨 |
抗菌薬適正使用支援(antimicrobial stewardship:AS)プログラムを実践する医療施設においては,その定期的な評価を行い改善していくために指標の測定と評価が欠かせない。ASプログラムの指標とは,自施設で実施するASプログラムの現状がどうなっているか,何が課題であるかを評価するための目じるしとなるものである。昨今,臨床微生物検査室は微生物の同定,薬剤感受性パターンの確認だけでなく,疫学的サーベイランスの実施を行う部署となり,抗菌薬適正使用においても重要な役割を担っている。ASチームに所属する臨床微生物検査技師,臨床検査科医師はASプログラムの全体像を把握し持続的に改善していくために,どの指標を測定し,どのように評価したらよいかを理解することが求められている。本稿の目的は,ASプログラムの指標の分類,選択,定義,管理ツール,具体的な評価方法について文献的考察を交えて総説することである。 |
Keywords |
抗菌薬適正使用, 指標, 測定, 評価 |
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