 |
日本臨床微生物学会雑誌
|
書誌情報
論文名 |
臨床ではどのように抗菌薬を選択しているか |
論文言語 |
J |
著者名 |
三村 一行, 岡 秀昭 |
所属 |
埼玉医科大学総合医療センター総合診療内科 |
発行 |
臨床微生物:32(2),94─102,2022 |
受付 |
令和4年1月20日 |
受理 |
|
要旨 |
薬剤耐性菌の脅威が世界的な問題となっている医療現場では,耐性菌を作らないためにも抗菌薬適正使用が益々重要となっている。抗菌薬適正使用のためには,「感染症診療のロジック」である,(1)患者背景の理解,(2)感染臓器の推定,(3)原因微生物の推定,(4)抗菌薬の選択,(5)適切な経過観察の5項目における情報収集とその整理が必要不可欠であり,これらの情報収集を適切に行うためにベッド・サイドへ行き,問診と身体診察を行うことが重要である。本稿では,感染症専門医が感染症コンサルテーションを受けてベストな抗菌薬選択を行うために必要である適切なアセスメントと,その根拠となる原理原則について総説する。 |
Keywords |
抗菌薬適正使用, 臨床推論, 感染症診療のロジック |
|