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日本臨床微生物学会雑誌

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Article in Japanese

論文名 石川県のSARS-CoV-2検査体制に関する調査報告
論文言語 J
著者名 片山 雪絵1), 新川 晶子2), 前河 晶子3), 飯沼 由嗣4)
所属 1)医療法人社団浅ノ川浅ノ川総合病院中央検査部
2)石川県立こころの病院検査科
3)金沢大学附属病院検査部
4)金沢医科大学臨床感染症学
発行 臨床微生物:33(1),72─77,2022
受付 令和4年7月13日
受理 令和4年9月26日
要旨  Severe acute respiratory syndrome coronavirus 2(SARS-CoV-2)の検査は多くの病院やクリニック,臨床検査センターなどで実施されているが,検査体制や使用機器についての報告は少ない。今回,我々は石川県でのSARS-CoV-2の検査体制や使用機器などのアンケート調査を行った。日本臨床検査衛生検査技師会会員が所属する石川県内の74施設中,回答が得られた46施設のアンケート結果の集計を行った。自施設でSARS-CoV-2検査を行っている施設は42施設(91.3%),検査方法は核酸検出検査:31施設,抗原定性検査(イムノクロマト):27施設,抗原定量検査(化学発光免疫測定):3施設であった。石川県内で多く使用されているID NOW(アボット ダイアグノスティクス メディカル)とSmart Gene(ミズホメディー)は病床数300床未満の施設では平日時間内の主な検査機器として使用され,病床数300床以上の施設では平日時間内の代替機やSARS-CoV-2検査担当技師が不在となる休日昼間と夜間に使用されていた。
Keywords SARS-CoV-2, 検査体制, 核酸検出検査
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