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日本臨床微生物学会雑誌
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書誌情報
| 論文名 |
薬剤感受性自動測定装置におけるESBL産生Escherichia coliの薬剤感受性の乖離と要因の検証 |
| 論文言語 |
J |
| 著者名 |
小倉 直也, 横尾 晴花, 黒木 若葉, 中村 文子 |
| 所属 |
順天堂大学医学部附属順天堂東京江東高齢者医療センター臨床検査科 |
| 発行 |
臨床微生物：34（1），49─53，2023 |
| 受付 |
令和5年6月3日 |
| 受理 |
令和5年8月17日 |
| 要旨 |
薬剤感受性測定パネルの変更を契機にCefepime（CFPM）の感性率が既報告に比べ高く，その要因を検証した。
ESBL産生E. coli 15株におけるDry Plate 41（DP）を基準としたNM-EN2J（NE），Plate RCEB1（PR），NMIC/ID-441（NI）のMIC一致率は，主要5剤で87％以上であった。CFPMではPR，NI，NEの一致率が80％，53％，20％で，特にNEは±1管差でも33％と低値であった。CFPMのディスク拡散法と各パネルのMICを比較すると，DP，PR，NIはカテゴリーがほぼ一致したが，NEは11株が不一致であった。また，ウエル内溶液の2価イオンおよび電解質で有意差を認めた。
NEでCFPMのMICが高い傾向が明らかとなり，その要因は培養液成分である可能性が示唆された。しかしMICを変動させる要素はさまざまで，薬理や細菌学的な検証も必要である。 |
| Keywords |
Cefepime（CFPM）, 薬剤感受性検査, 自動測定装置, 基質特異性拡張型βラクタマーゼ（ESBL）, Escherichia coli |
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