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日本臨床微生物学会雑誌
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書誌情報
論文名 |
眼科領域の検査と微生物の特徴 |
論文言語 |
J |
著者名 |
宮本 仁志 |
所属 |
愛媛大学医学部附属病院検査部 |
発行 |
臨床微生物:34(2),91─101,2024 |
受付 |
令和6年1月14日 |
受理 |
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要旨 |
眼科領域の感染症は,結膜炎,角膜炎,涙道感染症,感染性ぶどう膜炎および眼内炎に分けられ,それぞれ疾患で原因微生物が異なる。確実な診断には,塗抹標本の観察,分離培養,遺伝子検査が必要である。グラム染色等の塗抹検査においては,ある程度の菌量が必要であり,菌量が少ない場合には塗抹標本では確認できないことが多い。従って,病原体検出用の培地等の選択や培養条件の選択が重要となってくる。また,感染性ぶどう膜炎,眼内炎ではマルチプレックスリアルタイムPCR法による原因微生物の検出が実施されている。 |
Keywords |
眼科領域の感染症, Moraxella属菌, 脂質好性Corynebacterium属菌, 糸状菌の温度試験, Microsporidia(微胞子虫) |
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