学会誌

日本臨床微生物学会雑誌

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Article in Japanese

論文名 細菌ゲノムデータを用いた菌種同定法
論文言語 J
著者名 山田 景土
所属 東邦大学医学部微生物・感染症学講座
発行 臨床微生物:34(4),251─258,2024
受付 令和6年7月10日
受理
要旨  超並列シークエンス(次世代シークエンス)技術が世に登場してから,既に十数年が経過している。それに伴い,解析された細菌ゲノムデータも年々増加の一途をたどっている。しかし,臨床微生物検査の現場では,ゲノムデータの利用はまだまだ研究段階に留まっているのが現状である。ゲノムデータを用いた菌種同定は,現時点で最も解像度の高い方法であるが,コストやデータの取り扱いの難しさが普及への障壁となっているかもしれない。本稿では,ゲノムデータを用いた菌種同定法を中心に,それ以外の菌種同定法の特徴も併せて概説する。ゲノムデータの活用が進むことで,臨床微生物学のさらなる発展が期待される。
Keywords 超並列シークエンス, 菌種同定, ゲノムデータ
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