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日本臨床微生物学会雑誌

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Article in Japanese

論文名 レンサ球菌の分類,過去・現在,そして今後
論文言語 J
著者名 河村 好章
所属 愛知学院大学薬学部微生物学講座
発行 臨床微生物:35(1),1─10,2024
受付 令和6年8月30日
受理
要旨  レンサ球菌は,古くから知られている菌群であるが,いまだにその菌種数を増やし続けている新しい菌群でもある。膨大な数の菌種数を前に,比較的新しい菌種をどのように解釈していいのか混乱することもあるかもしれない。しかしヒト臨床に関係する菌種に限って見てみると,意外なほど新しい菌種は少ない。本小文では,従来からの菌種グループの枠組みで,主にヒト臨床から出てくる菌群が,どの位置に存在するかを知ってもらうことを目標として記載した。今後は全染色体遺伝子配列を使った方法が主流となるかもしれないが,臨床検査の現場でフルゲノムが決定できる環境が整うまでは,研究レベルと実務レベルでの解釈に齟齬が生じる可能性がある。
Keywords 16S rRNA塩基配列, 全染色体DNA塩基配列(WGS:Whole genome DNA sequence), 次世代シークエンサー(NGS:next generation sequencer)
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