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日本臨床微生物学会雑誌

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Article in Japanese

論文名 薬剤感受性試験でMethicillin-resistant Staphylococcus aureusと判定されたmec遺伝子陰性株の解析および判定不一致の早期発見に向けた判定方法の評価
論文言語 J
著者名 村 竜輝1), 麻生 都1), 金谷 和美1), 河村 佳江1), 多賀 允俊2), 飯沼 由嗣1,3)
所属 1)金沢医科大学病院中央臨床検査部
2)金沢医科大学病院薬剤部
3)金沢医科大学臨床感染症学
発行 臨床微生物:36(1),31─37,2025
受付 令和7年7月5日
受理 令和7年10月15日
要旨  当院でMethicillin-resistant Staphylococcus aureus(MRSA)と判定された保存菌株のうちcefoxitin(CFX)またはoxacillin(MPIPC)の片方が感性であった株のmec遺伝子の保有状況を調査した。2019年3月-2024年12月で40株が対象となり10株がmec遺伝子陰性であった。10株中3株は感受性パネルによる薬剤感受性再検査においてもMRSAと判定され,borderline oxacillin-resistant S. aureus(BORSA)と推測された。7株は再検査でMethicillin-susceptible S. aureusと判定され結果の乖離を認めた。MPIPCまたはCFXが片方感性のMRSAにおいて,mec遺伝子の有無をパネルによる薬剤感受性試験結果で推測するのは困難であった。一方で,MRSAスクリーニング培地にコロニーを直接接種すると,mec遺伝子の有無による発育に差異を認め識別が可能であった。PBP2’ラテックス凝集法についても同様に識別可能であった。mec遺伝子の有無と薬剤感受性試験結果の乖離事例は稀に報告されているが,疫学情報やその機序など十分な解析はなされていない。各検査室においては薬剤感受性試験に加えて,MRSAスクリーニング培地やPBP2’検出ラテックス凝集法,遺伝子検査などの併用や適用条件を検討する必要がある。
Keywords MRSA, mecA, mecC, BORSA
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