 |
日本臨床微生物学会雑誌
|
書誌情報
| 論文名 |
百日咳菌検出におけるLAMP法,多項目PCR法,4Plex real-time PCR法および培養法の比較 |
| 論文言語 |
J |
| 著者名 |
小松 頌子, 岩本 智花, 中西 典子 |
| 所属 |
神戸市健康科学研究所第2衛生研究部 |
| 発行 |
臨床微生物:36(1),38─42,2025 |
| 受付 |
令和7年10月8日 |
| 受理 |
令和7年11月5日 |
| 要旨 |
2025年には百日咳の全国的流行が確認されている。本研究では百日咳の主要な検査診断法であるLoop-mediated isothermal amplification(LAMP)法および多項目PCR検査パネルBioFire FilmArray Respiratory Panel 2.1(FilmArray)とBioFire SpotFire R Panel(R Panel)(BioFire Diagnostics,LLC)の百日咳菌検出能を,4Plex real-time PCR法におけるCt値ならびに培養法と比較検討した。Ct値が30未満では3法すべて陽性率100%であった。Ct値30.0~35.0ではR Panel 100%,LAMP 82.4%,FilmArray 60.0%,Ct値35.0を超えるとR Panel 82.3%,LAMP 80.0%,FilmArray 0%であった。FilmArray陰性の8検体のうち3検体はLAMP陽性であった。3法で陽性となった検体の培養陽性率は約80%であり,Ct値37.3と37.6の検体でも培養陽性が確認された。培養法は遺伝子検査に比べ感度で劣るものの,高Ct値の検体からも分離可能であり,疫学解析に有用であると考えられた。以上より,遺伝子検査は最も高感度な方法であるが,各検査法の特性を理解したうえで,臨床状況に応じて適切に検査法を選択することが重要である。 |
| Keywords |
百日咳菌, 遺伝子検査, 培養法, PCR法, LAMP法 |
|