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日本臨床微生物学会雑誌

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Article in Japanese

論文名 尿中レジオネラ抗原検査に関する検討
論文言語 J
著者名 渡部 友芸, 杉本 直樹
所属 地方独立行政法人静岡市立静岡病院
発行 臨床微生物:28(1),22─28,2017
受付 平成28年12月1日
受理 平成29年8月28日
要旨  レジオネラ抗原「ミツビシ」(酵素免疫法:EIA)陽性の22検体と陰性の30検体を用いて,レジオネラ抗原「ミツビシ」に対し,イムノクロマト法3法(イムノキャッチ-レジオネラ,Qライン極東レジオネラ,BinaxNOWレジオネラ)との相関性について検討した。イムノキャッチ-レジオネラのレジオネラ抗原「ミツビシ」との陽性一致率,陰性一致率,判定一致率は,86.4%(19/22),100.0%(30/30),94.2%(49/52)。同様にQライン極東レジオネラは,90.9%(20/22),100.0%(30/30),96.2%(50/52),BinaxNOWは,72.7%(16/22),100.0%(30/30),88.5%(46/52)。イムノキャッチ-レジオネラとQライン極東レジオネラはBinaxNOWレジオネラより感度が高く,両者はほぼ同等の検出感度であると考えられた。希釈試験では,イムノキャッチ-レジオネラはQライン極東レジオネラとBinaxNOWレジオネラより検出感度が高いと考えられた。
Keywords Legionella pneumophila, EIA, 検体吸光度(OD値), ICA
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