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日本臨床微生物学会雑誌
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書誌情報
| 論文名 |
POM-1型メタロ-β-ラクタマーゼ産生を有するPseudomonas otitidisを分離した6例 |
| 論文言語 |
J |
| 著者名 |
西山 直哉1）, 上地 幸平1,2）, 當銘 高明2）, 下地 真里有2）, 大城 健哉3）, 仲松 正司1）, 金城 武士1）, 健山 正男1）, 藤田 次郎1） |
| 所属 |
1）琉球大学大学院医学研究科感染症・呼吸器・消化器内科学
2）琉球大学医学部附属病院検査・輸血部
3）那覇市立病院検査室 |
| 発行 |
臨床微生物：29（2），73─77，2019 |
| 受付 |
平成30年7月3日 |
| 受理 |
平成30年10月31日 |
| 要旨 |
Pseudomonas otitidisは2006年に新種報告されたPseudomonas属菌である。今回我々はP. otitidisを分離した6症例を経験した。3例は喀痰，2例は耳分泌物，1例は糞便から分離した。生化学的性状やコロニーの形態などにより当初はP. aeruginosaやP. putidaと同定したが，16S rRNAとMALDI-TOF MSでの解析により本菌と同定した。薬剤感受性検査では，カルバペネム系抗菌薬に耐性であるが，抗緑膿菌作用を有するペニシリン系，セファロスポリン系抗菌薬に対して感性であった。本菌は染色体性メタロ-β-ラクタマーゼ（MBL）であるPOM-1（P. otitidis MBL-1）を産生するため，特徴的な薬剤感受性を示すと考えられた。カルバペネム系抗菌薬のみ耐性を認めるPseudomonas属菌を認めた際には本菌を念頭に置く必要がある。 |
| Keywords |
Pseudomonas otitidis, メタロ-β-ラクタマーゼ, POM-1, MALDI-TOF MS |
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