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日本臨床微生物学会雑誌 |
書誌情報
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[第30巻第4号目次へ]
Japanese / English |
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| 論文名 | 非造血器悪性腫瘍患者に発症したMagnusiomyces capitatusによる中心静脈カテーテル関連血流感染の1例 |
| 論文言語 | J |
| 著者名 | 村田 諭1）, 岡 秀昭2）, 荻野 健夫3）, 辻井 恵美4）, 大野 秀明5）, 大木 孝夫1） |
| 所属 |
1）社会医療法人財団石心会埼玉石心会病院薬剤部 2）埼玉医科大学総合医療センター総合診療内科・感染症科 3）社会医療法人財団石心会埼玉石心会病院外科 4）社会医療法人財団石心会埼玉石心会病院検査部 5）埼玉医科大学総合医療センター感染症科・感染制御科 |
| 発行 | 臨床微生物：30（4），268─272，2020 |
| 受付 | 令和2年4月11日 |
| 受理 | 令和2年7月7日 |
| 要旨 | Magnusiomyces capitatusは造血器悪性腫瘍患者や免疫不全患者の日和見感染症の原因真菌として報告されている。今回，非造血器悪性腫瘍患者のM. capitatusによる中心静脈カテーテル関連血流感染症（Central Line Associated Bloodstream Infection：CLABSI）がLiposomal Amphotericin B（L-AMB）で治癒した症例を経験した。70歳代男性が，大腸癌術後縫合不全で挿入された中心静脈カテーテル先端と血液培養より同真菌が検出され，CLABSIと診断された。M. capitatusによるCLABSIはカテーテル抜去とL-AMBで治療が可能であった。M. capitatusは非造血器悪性腫瘍患者CLABSIの原因となりうる。非造血器悪性腫瘍患者CLABSIでも本真菌を考慮し，難治例はカテーテル抜去の上，L-AMB投与を行うべきである。 |
| Keywords | Magnusiomyces capitatus, Geotrichum capitatum, Blastoschizomyces capitatus, Dipodascus capitatus, CLABSI |
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