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日本臨床微生物学会雑誌
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書誌情報
| 論文名 |
MGIT培養液検体から全自動遺伝子解析装置GeneXpertシステム専用試薬Xpert MTB/RIFを使用することで得られた効果と有用性 |
| 論文言語 |
J |
| 著者名 |
百田 尭史1）, 猪坂 英里奈1）, 安藤 ほなみ1）, 本橋 亜耶乃1）, 大木 仁1）, 田村 沙枝子1）, 守屋 任1）, 原田 崇浩1）, 目崎 和久1）, 荘司 路1）, 大曲 貴夫2） |
| 所属 |
1）国立国際医療研究センター中央検査部門
2）国立国際医療研究センター総合感染症科 |
| 発行 |
臨床微生物：30（4），279─282，2020 |
| 受付 |
令和2年4月3日 |
| 受理 |
令和2年6月7日 |
| 要旨 |
Xpert MTB/RIF（ベックマン・コールター）はその有用性やrpoB遺伝子の変異がリファンピシン（RFP）薬剤感受性結果と相関が高いことが報告されている。しかし，排菌量が少ない場合，Mycobacterium Growth Indicator Tube（日本ベクトン・ディッキンソン）培養検査のみ陽性となる患者が存在する。これらの患者検体の培養液からXpert MTB/RIFにて検査を実施し有用性を検討した。2017年1月～2018年1月の間に培養検査のみ陽性となった患者検体30例を対象とし，コバスTaqmanMTB（Taqman法，ロシュ・ダイアグノスティックス社）との結核菌群検出比較およびビットスペクトル-SR（極東製薬）を使用したRFP薬剤感受性結果との比較を行った。Xpert MTB/RIFとTaqman法との結核菌群検出一致率は100％であり，RFP薬剤感受性試験結果の一致率は96.7％であった。培養法をベースとした薬剤感受性検査結果を待たずに治療薬を選択できることは治療方針決定や感染管理対策の両面から有益と考える。 |
| Keywords |
MGIT, RFP耐性遺伝子, 多剤耐性結核, GeneXpert MTB/RIF, Taqman法 |
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