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日本臨床微生物学会雑誌

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Article in Japanese

論文名 Neisseria elongata菌血症の1例
論文言語 J
著者名 室谷 真紀子1), 大塚 喜人1,4), 波多 宏幸4), 津端 貴子1), 近江 亜矢子1), 舛尾 正俊2), 中野 雅昭3), 河村 好章4), 江崎 孝行4)
所属 1)社会保険中央総合病院 臨床検査部
2)社会保険中央総合病院 循環器内科
3)社会保険中央総合病院 歯科
4)岐阜大学大学院医学研究科 微生物・バイオインフォマティックス部門
発行 臨床微生物:14(1),29─33,2004
受付 平成15年10月15日
受理 平成16年2月9日
要旨  われわれは,本邦では報告例のないNeisseria elongataによる菌血症を経験したので報告する。患者は,52歳男性。2001年9月13日,39℃台の持続する発熱を認め,翌日に激しい頭痛を伴った。15日に当院を受診し,敗血症を疑い緊急入院となった。入院時検査所見は,WBC 11,600/mm3,CRP 17.0 mg/dlと強い炎症反応を認め,Plt 4.2×104/μ lと血小板低下を認めた。その後,入院時の静脈血培養よりグラム陰性桿菌を検出し,同定の結果はEikenella corrodensと判定された。しかし,血液寒天培地上のコロニーをグラム染色したところグラム陰性短桿菌であったため,再び球菌として判定したところN. elongataと同定された。確認のため,16SrDNAのシークエンス解析(1285bp)を行なった結果99.7% N. elongataと一致した。
Keywords Neisseria elongata, 感染性心内膜炎, 敗血症, グラム陰性短桿菌
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