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日本臨床微生物学会雑誌
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書誌情報
| 論文名 |
血液培養より検出されるcoagulase-negative staphylococciの陽性検出時間を用いた有意菌判断基準の設定 |
| 論文言語 |
J |
| 著者名 |
大城 健哉1,2）, 内間 かおる1）, 大城 涼子1）, 大城 織江1）, 平良 英司1）, 親川 晃八1） |
| 所属 |
1）社団法人 北部地区医師会病院 臨床検査室
2）現 特定医療法人 仁愛会 浦添総合病院 臨床検査部 |
| 発行 |
臨床微生物：14（3），177─182，2004 |
| 受付 |
平成16年4月26日 |
| 受理 |
平成16年9月27日 |
| 要旨 |
血液培養より検出されたcoagulase-negative staphylococci（CNS）93株を対象とし，臨床的有意性判定に基づき，陽性検出時間やスライム産生性，中心静脈カテーテル留置の有無などから有意菌判断基準の設定を試みた。血液培養はBACTEC 9120にて行い，スライム産生はCongo Red Agar法にて検出した。臨床的には21株（22.6％）が有意菌と判定され，平均陽性検出時間は22.1時間で，汚染菌の45.6時間と比較して有意に（P＜0.0001）短い結果であった。スライム産生株の13株中12株が有意菌と判定されており，スライム産生性は有意菌判断に有用と思われたが，その結果を得るまで最低2日間を要する。一方，有意菌の15株（71.4％）が中心静脈カテーテル留置患者由来であったことと，有意菌が有意に短時間で検出されたことから，血液培養より検出されるCNSの有意菌判断基準を「中心静脈カテーテル留置があり，かつ30時間以内に陽性検出」と設定した。この基準に合致する15株中13株が有意菌と判定されており，偽陰性例が存在するものの臨床的に信頼性が高く迅速性にも優れており，より簡便な判断基準と考えられた。 |
| Keywords |
血液培養, coagulase-negative staphylococci, 陽性検出時間, スライム産生性, 陽性尤度比 |
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