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日本臨床微生物学会雑誌
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書誌情報
| 論文名 |
Capnocytophaga canimorsusによる菌血症の1症例 |
| 論文言語 |
J |
| 著者名 |
菊池 一美1）, 江原 和志1）, 宮坂 淳子1）, 小山 忍1）, 矢口 勇治1）, 玉井 清子1）, 三井 真由美1）, 野竹 重幸1）, 村松 紘一1）, 柳沢 英二1）, 川上 由行2） |
| 所属 |
1）株式会社ミロクメディカルラボラトリー
2）信州大学医学部保健学科病因・病態検査学講座 |
| 発行 |
臨床微生物：15（1），9─14，2005 |
| 受付 |
平成16年9月16日 |
| 受理 |
平成16年12月10日 |
| 要旨 |
Capnocytophaga canimorsusはイヌやネコの口腔内常在菌であり，本邦における菌血症，敗血症の報告例は希である。我々は，C. canimorsusを血液培養より分離した症例を経験した。患者は，95歳女性。既往歴および現病歴は，高血圧，糖尿病，脳血栓，C型肝炎，肝硬変である。2002年12月末，ペットのネコにより受傷した。受傷部位は不明であるが，咬傷と掻傷を受けた。その後下痢，食欲不振の症状が出現し，顔面浮腫，意識レベル低下が認められ，2003年1月6日に入院した。入院時検査所見では，WBC 12,700/μl, CRP 12.57 mg/dl と炎症所見が確認された。入院時に静脈血液培養が行われ，培養2日目に糸状のグラム陰性桿菌が鏡顕にて確認された。サブカルチャーを経て，同定キットID Test HN-20（日水製薬）にてC. canimorsusと同定された。しかし，Capnocytophaga cynodegmiと生化学的性状が類似していることから，16S rRNA遺伝子の部分配列を増幅するPCR反応を行い，遺伝学的にもC. canimorsusを示唆する成績を得た。 |
| Keywords |
Capnocytophaga canimorsus, bacteremia, cat bite and scratch, multi-underlying diseases, immuno-compromised paitent |
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