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日本臨床微生物学会雑誌

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Article in Japanese

論文名 冷却塔におけるレジオネラ属菌の検出状況について―年間を通しての監視の必要性―
論文言語 J
著者名 中田 一徳, 橋本 好司, 小山田 一法, 宮崎 雅秀, 棚町 千代子, 糸山 貴子, 堀田 吏乃, 福島 奈央, 佐川 公矯
所属 久留米大学病院臨床検査部
発行 臨床微生物:15(3),107─110,2005
受付 平成17年3月3日
受理 平成17年6月10日
要旨  今回我々は,当院に設置されている冷却塔のレジオネラ属菌の生息状況および冷却塔にどのような血清型が生息しているのか疫学的調査を行ったのでその結果を報告する。調査期間は2003年7月から2004年12月,当院で通年稼動している冷却塔を対象として本属菌の調査を行った。本属菌の分離には,ろ過濃縮法を行った。冷却塔13~18号における本属菌の検出率は,22.2~94.4% であった。また調査期間中,108回検査した中で検出菌数が105 CFU/100 ml以上に達したのが2回,104 CFU/100 ml以上であったのが6回であった。分離された血清型の割合は1群(57.0%), 4群(2.5%), 6群(39.2%), 13群(1.3%),であった。今回の結果より,冬期にも本属菌が増殖する可能性があるため年間を通して冷却塔の監視を行い,その実態を把握しておくことは院内感染対策としては重要である。
Keywords レジオネラ症, 冷却塔, 血清型, 迅速診断キット
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