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日本臨床微生物学会雑誌
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書誌情報
| 論文名 |
細菌感染症と生体防御機構 |
| 論文言語 |
J |
| 著者名 |
斧 康雄 |
| 所属 |
帝京大学医学部微生物学講座/内科・感染症 |
| 発行 |
臨床微生物：16（2），61─66，2006 |
| 受付 |
平成18年6月9日 |
| 受理 |
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| 要旨 |
細菌感染に対する生体防御機構には，皮膚・粘膜のバリア，好中球やマクロファージなどによる貪食殺菌機構，液性免疫，細胞性免疫などがある。Compromised hostsでは，これらの防御機構のいくつかに障害がみられることが多いが，生体防御機構のどこに障害を有するかで，感染を引き起こしやすい細菌の種類もある程度推定できる。このように，compromised hostsの感染症発症に際して，患者の易感染性要因から原因病原菌を推定することは，これらの菌に対応した提出検体の染色や培養培地の選択，血清診断，遺伝子診断の必要性を決めるうえで参考になると思われる。さらに，治療面においても，compromised hostsが有する生体防御機構の欠損や起こりうる感染症に対する知識は，初期に使用する抗菌薬の選択（エンピリックセラピー）やその投与量や投与間隔の設定に役立ち，免疫補助療法を実施する際の参考にもなると思われる。 |
| Keywords |
細菌感染症, 易感染要因, 日和見病原体, 生体防御機構 |
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