日本臨床微生物学会雑誌：書誌情報

日本臨床微生物学会雑誌

書誌情報

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Article in Japanese

論文名	血液培養からGranulicatella elegansが分離された感染性心内膜炎の一例
論文言語	J
著者名	野々宮　百合子1）, 三浦　明子1）, 山田　友紀1）, 黒田　牧子1）, 辻村　正雪1）, 小畑　律子1）, 山端　久美子1）, 小笠原　理恵2）, 諏訪部　章2）, 林　将大3）, 河村　好章4）
所属	1）岩手医科大学附属病院中央臨床検査部 2）同臨床検査医学講座 3）岐阜大学大学院医学研究科再生分子統御学講座病原体制御学分野 4）愛知学院大学薬学部医療薬学科微生物学講座
発行	臨床微生物：16（2），89─95，2006
受付	平成17年4月21日
受理	平成18年3月27日
要旨	症例は，53歳の女性。歯科治療後に咳，微熱が出現し，近くの総合病院で，感染性心内膜炎による僧帽弁閉鎖不全・大動脈弁閉鎖不全と診断され，当院に手術目的で入院。入院直後に行った血液培養検体から本邦で極めてまれなnutritionally variant streptococci（NVS）の一種であるGranulicatella elegansを分離同定した。本症例の血液培養の分離培地として，NVSが発育できるブルセラHK（hemin，vitamin K1）培地や羊血液寒天培地M58を使用したこと，簡易同定のほかに遺伝子検査を行ったことがG. elegansと同定できた理由と考えられた。
Keywords	血液培養, Granulicatella elegans, nutritionally variant streptococci