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日本臨床微生物学会雑誌
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書誌情報
論文名 |
キャピリアTBの結核菌群同定上の評価―特に培地の種類について― |
論文言語 |
J |
著者名 |
児玉 朱実1), 斎藤 肇2) |
所属 |
1)国立病院機構東広島医療センター研究検査部
2)広島県環境保健協会 |
発行 |
臨床微生物:17(2),109─118,2007 |
受付 |
平成18年10月25日 |
受理 |
平成19年4月19日 |
要旨 |
キャピリアTBの結核菌群同定上の有用性について検討した。(1)BACTEC MGIT 960 サプリメント加MGITとBACTEC MGIT 960機器を用いて分離した結核菌群21株の104~105 CFU/mlの0.1 mlをBBL MGIT, KRD“ニチビー”,マイコアシッド,2%小川の各培地に接種し,培養が陽性になった当日のキャピリアTBはMGIT培地,小川培地で全株,KRD培地で16株が陽性,マイコアシッド培地で全株が陰性であった。(2)Middlebrook 7H9ブロス継代の研究室保存26菌種141株のうちキャピリアTB陽性は結核菌群59株のみで,偽陽性菌株が Mycobacterium marinum, Mycobacterium ulcerans, Mycobacterium aviumの中に見られたほかはすべて陰性であった。(3)M. marinum 4株のキャピリアTBは,MGIT培養菌で14日後,マイコアシッド培養菌で21日後に全株陽性,KRD培養菌で21日後に1株陽性,3株偽陽性であったが,小川培養菌は集落初発21日後も全株陰性であった。(4)小川培地初代分離菌を室温,3週間~7カ月間保存した173株中結核菌群と同定された126株はアキュプローブ結核菌群全株,キャピリアTB 125株,ナイアシン蓄積124株が陽性であったが,非結核性抗酸菌の47株はこれらのいずれも陰性であった。(5)上記(1)と同様のシステムで分離された抗酸菌71株中結核菌群と同定された48株はアキュプローブ結核菌群,キャピリアTB,ナイアシン蓄積陽性であったが,非結核性抗酸菌の23株はこれらのいずれも陰性であった。 |
Keywords |
キャピリアTB, 結核菌群, 抗MPB64単クローン抗体, 免疫クロマトグラフィー, 迅速診断 |
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