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日本臨床微生物学会雑誌
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書誌情報
| 論文名 |
Candida glabrataによる血行播種性肺Candida症の1例 |
| 論文言語 |
J |
| 著者名 |
山岡 利守1）, 川上 小夜子2）, 山村 麻倫子1）, 藤崎 竜一1）, 斧 康雄3）, 西谷 肇1） |
| 所属 |
1）帝京大学医学部内科学講座
2）帝京大学医学部附属病院中央検査部
3）帝京大学医学部微生物学講座 |
| 発行 |
臨床微生物：17（2），124─130，2007 |
| 受付 |
平成19年3月14日 |
| 受理 |
平成19年3月23日 |
| 要旨 |
腹痛で外科入院した27歳女性は中心静脈カテーテル留置後にCandida血症を発症し，2週間後に両肺に播種性の肺Candida症を合併した。血清（1→3）-β-D-glucan が高値で，血液よりCandida glabrataが2回分離され，各種画像診断では肺以外に播種性病変を認めず，病変が肺に限局していたことより，本邦に報告例のない両肺に限局したC. glabrataによる播種性Candida症と生前診断した。カテーテル抜去とfluconazoleの投与で解熱したが，（1→3）-β-D-glucan 値と播種性病変は改善せず，その改善には amphotericin B の投与を要した。播種性Candida症は剖検で診断されることが多いが，生前診断および治療の指標として，胸部 CT と（1→3）-β-D-glucan の検査が非常に有用であった。 |
| Keywords |
disseminated candidiasis, amphotericin B, fluconazole |
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