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日本臨床微生物学会雑誌
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書誌情報
| 論文名 |
横浜市内7病院の臨床分離メチシリン耐性黄色ブドウ球菌の疫学的解析 |
| 論文言語 |
J |
| 著者名 |
山田 三紀子, 松本 裕子, 石黒 裕紀子, 北爪 晴恵, 武藤 哲典, 鳥羽 和憲 |
| 所属 |
横浜市衛生研究所 |
| 発行 |
臨床微生物：17（2），131─136，2007 |
| 受付 |
平成18年10月25日 |
| 受理 |
平成19年4月9日 |
| 要旨 |
院内感染の疫学調査を目的として，1997～2003年に横浜市内の7病院で分離されたメチシリン耐性黄色ブドウ球菌（MRSA）124株の生物学的検査と分子疫学的検査を行った。前者はコアグラーゼ型，毒素（Staphylococcal Enterotoxin（SE）, Toxic Shock Syndrome Toxin（TSST-1），Exfoliative Toxin（EXT））の検査を，後者は制限酵素SmaIとCspIを用いたパルスフィールドゲル電気泳動（PFGE）パターンの多型性解析を行った。
コアグラーゼ型についてはII型80株（65％）, 次いで型別不能（UT）35株（28％）が多かった。SE産生は106株（85％）, そのうちC型が91株（73％）と多かった。 TSST-1産生は108株（87％）であったが，EXT産生は7株（5.6％）と少なかった。
SmaI処理後のPFGEパターン解析が可能であった122株は，83のクラスターに分類され，類似度は0.56～1.00であった。 さらにSmaI切断DNAが同一の泳動パターンであった株について，CspI処理を組み合わせてマルチエンザイム解析も行ったところ，生物学的性状が同一の菌株間のより詳細な解析が可能であった。 |
| Keywords |
MRSA, pulsed-field gel electrophoresis (PFGE), molecular epidemiology, epidemiological marker |
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