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日本臨床微生物学会雑誌
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書誌情報
| 論文名 |
血液培養よりFusobacterium necrophorumが単独で分離された咽後膿瘍の一例 |
| 論文言語 |
J |
| 著者名 |
海保 景子1）, 石和田 稔彦1）, 菱木 はるか1）, 渡邊 正治2）, 河野 陽一1） |
| 所属 |
1）千葉大学大学院医学研究院小児病態学
2）千葉大学医学部附属病院検査部 |
| 発行 |
臨床微生物：18（3），184─188，2008 |
| 受付 |
平成20年1月15日 |
| 受理 |
平成20年5月14日 |
| 要旨 |
症例は，7歳男児。生来健康。発熱，咽頭痛にて発症し経過をみていたが，発熱持続し，せん妄状態となったため第5病日に当科紹介入院となった。入院時，項部強直著明，CRP43 mg/dlと高値であり，細菌性髄膜炎を疑いPanipenem/betamipron(PAPM/BP）＋Ceftriaxoneにて治療を開始した。解熱傾向は認められたが，頸部痛が持続し画像検査を施行したところ，咽後リンパ節内に膿瘍形成を認めた。入院時の血液培養より嫌気性菌が分離され，のちに，Fusobacterium necrophorumと同定された。膿瘍部の切開排膿術とPAPM/BPによる抗菌薬治療にて軽快退院した。 |
| Keywords |
Fusobacterium necrophorum, 咽後膿瘍, 小児 |
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