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日本臨床微生物学会雑誌
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書誌情報
| 論文名 |
フルオロキノロン耐性Salmonella Typhiが検出された腸チフス症の一例 |
| 論文言語 |
J |
| 著者名 |
鈴木 みさ1）, 杉本 直樹2） |
| 所属 |
1）静岡済生会総合病院臨床検査科
2）静岡市立静岡病院検査技術科 |
| 発行 |
臨床微生物：18（3），189─192，2008 |
| 受付 |
平成20年3月4日 |
| 受理 |
平成20年6月2日 |
| 要旨 |
タイ・インド旅行帰りの23歳男性の血液および便から，フルオロキノロン耐性Salmonella enterica subspecies enterica serovar Typhi（以下，S. Typhi）を検出した。入院時よりfosfomycin（FOM）, levofloxacin（LVFX）, ampicillin(ABPC）, sulbactam/cefoperazone（SBT/CPZ）を投与したが改善せず，フルオロキノロン耐性［LVFX：16 μg/ml，ciprofloxacin（CPFX）：＞32 μg/ml］と判明後，sulfamethoxazole/trimethoprim(ST）およびceftriaxone(CTRX）へ変更して軽快した。フルオロキノロン耐性はキノロン耐性決定領域のgyrA遺伝子とparC遺伝子の変異によることが判明した。なお，フルオロキノロン耐性S. Typhiの検出は本邦初である。 |
| Keywords |
Salmonella Typhi, フルオロキノロン耐性, gyrA遺伝子, parC遺伝子 |
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