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日本臨床微生物学会雑誌
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書誌情報
| 論文名 |
多剤耐性緑膿菌の検出状況と併用効果 |
| 論文言語 |
J |
| 著者名 |
宮本 仁志, 村上 忍, 村瀬 光春 |
| 所属 |
愛媛大学医学部附属病院診療支援部 |
| 発行 |
臨床微生物：19（3），157─162，2009 |
| 受付 |
平成21年2月16日 |
| 受理 |
平成21年5月27日 |
| 要旨 |
愛媛大学医学部附属病院において，2004年から2008年までに臨床検体から分離された多剤耐性緑膿菌（multi-drug resistant Pseudomonas aeruginosa; MDRP）22株を対象に各種抗菌薬の薬剤感受性，Metallo-β-lactamase（MBL）産生性，IMP-1型MBL遺伝子の有無を検討した。さらにBreakpoint Checkerboard Plate（BC-Plate）法による抗菌薬併用効果を検討した。最近5年間の頻度は0.9～2.5％であった。12株でMBL産生とIMP-1型MBL遺伝子が確認された。残り10株のうち，ceftazidime（CAZ）感性株は6株であった。MDRPはMBL産生12株（54.5％）と，非産生株のCAZ耐性4株（18.2％），CAZ感性6株（27.3％）の3グループに分かれた。MDRPに対しての併用効果で，最も優れていたのは，AZTとAMKの組合せで59.1％であった。今後，新たな耐性菌が増加するものと考えられ，それらに対して単剤での効果が期待できない場合に，併用効果による薬剤の組合せについて検討していく必要がある。 |
| Keywords |
multi-drug resistant Pseudomonas aeruginosa, Breakpoint Checkerboard Plate, Metallo-β-lactamase, ceftazidime |
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