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日本臨床微生物学会雑誌
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書誌情報
| 論文名 |
気道由来検体からアスペルギルス属が分離された症例の臨床的意義 |
| 論文言語 |
J |
| 著者名 |
渡辺 典之1）, 高橋 俊1）, 橋北 義一1）, 阿部 良伸2）, 樽本 憲人2）, 山口 敏之2）, 前崎 繁文2） |
| 所属 |
1）埼玉医科大学中央検査部
2）埼玉医科大学感染症科・感染制御科 |
| 発行 |
臨床微生物：20（2），113─117，2010 |
| 受付 |
平成21年1月23日 |
| 受理 |
平成22年3月24日 |
| 要旨 |
今回，われわれは2005年1月から2008年5月まで，埼玉医科大学中央検査部で気道由来の臨床検体からアスペルギルス属が分離培養された64症例について，その臨床的意義を検討した。分離菌種はAspergillus fumigatusが最も多く47症例であった。次いでAspergillus nigerが6例，Aspergillus flavusが4例，その他のAspergillus属が7例であった。分離されたコロニー数は同一症例で最も多く分離されたコロニー数で検討した結果，1コロニー分離された症例が25例，2～10コロニー分離された症例が30例，11コロニー以上分離された症例が9例であった。分離されたアスペルギルス属のコロニー数と(1→3）-β-D-グルカンの関係では11コロニー以上分離された症例では8例中7例で(1→3）-β-D-グルカンが11 pg/ml以上と陽性を示していた。 |
| Keywords |
Aspergillus, respiratory tract specimens, (1→3)-β-D-glucan, Aspergillus fumigatus, number of colony |
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