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日本臨床微生物学会雑誌

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Article in Japanese

論文名 骨髄異形成症候群の経過観察中に発症し致死性の経過をたどったFusarium solaniによる壊死性筋膜炎の一例
論文言語 J
著者名 須々井 尚子, 若林 里英, 竹田 裕美
所属 市立三次中央病院臨床検査科
発行 臨床微生物:20(2),130─133,2010
受付 平成21年3月6日
受理 平成22年3月24日
要旨  骨髄異形成症候群を基礎疾患にもつ患者の壊死性筋膜炎患部より,Fusarium solaniを分離した一症例を報告する。症例は72歳女性。水田にて左下腿を受傷し当院整形外科を受診した。初診時の血液検査における白血球数は800 mm3と低下を認めた。創部擦過物の培養検査ではAspergillus属様のコロニーの発育を認め,1週間培養後の形態観察ではFusarium sp.である可能性が示唆された。後日,rRNAのinternal trans spacer 1領域のドラフトシーケンスではF. solaniと同定された。患者は入院前よりfluconazoleの予防投与を受けていたが,本菌株に対するfluconazoleの薬剤感受性のMICは≧64 μg/mlと高く,本抗真菌薬のF. solaniに対する予防および治療効果は認められなかった。
Keywords 骨髄異形成症候群, Fusarium solani, 壊死性筋膜炎, fluconazole
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