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日本臨床微生物学会雑誌
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書誌情報
| 論文名 |
血液培養から分離されたフルオロキノロン高度耐性のムコイド型Streptococcus pyogenesの耐性遺伝子解析 |
| 論文言語 |
J |
| 著者名 |
川口 亮1）, 松尾 啓左1）, 生方 公子2） |
| 所属 |
1）医療法人白十字会 佐世保中央病院 臨床検査技術部
2）北里大学大学院感染制御科学府＆北里生命科学研究所 病原微生物分子疫学研究室 |
| 発行 |
臨床微生物：20（2），138─142，2010 |
| 受付 |
平成22年1月22日 |
| 受理 |
平成22年4月19日 |
| 要旨 |
蜂窩織炎にて入院中の成人女性に施行された血液培養よりムコイド型を示すStreptococcus pyogenesを分離した。本例は基礎疾患として全身性エリテマトーデスを有していた。分離されたS. pyogenesはフルオロキノロン高度耐性株で，DNAジャイレースをコードするgyrAとトポイソメラーゼをコードするparC遺伝子上のキノロン耐性決定領域（quinolone resistance-determining region）に変異が認められた。すなわち，gyrA遺伝子におけるセリン（Ser）81のフェニルアラニン（Phe）へのアミノ酸置換，およびparC遺伝子変異におけるSer79のPheへのアミノ酸置換であった。成人に対するニューキノロン系薬の使用量増加に伴い，今後耐性菌の増加が懸念される。その動向には十分注意する必要があろう。 |
| Keywords |
Streptococcus pyogenes, fluoroquinolone resistance, gerA gene, parC gene |
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