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日本臨床微生物学会雑誌

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Article in Japanese

論文名 臨床分離Chryseobacterium indologenesが保有するIND-Type β-Lactamase遺伝子の解析
論文言語 J
著者名 永田 美香1), 松本 竹久2), 松原 未樹2), 春日 恵理子1,2), 小穴 こず枝1,3), 川上 由行1,3)
所属 1)信州大学大学院医学系研究科保健学専攻
2)信州大学医学部附属病院臨床検査部
3)信州大学医学部保健学科病因病態検査学講座
発行 臨床微生物:20(3),203─206,2010
受付 平成22年3月31日
受理 平成22年7月12日
要旨  Chryseobacterium indologenesはmetallo-β-lactamase(MBL)に分類されるIND-type β-lactamase(IND)遺伝子(blaIND)を染色体上に保有し,カルバペネム系を含む多くのβ-lactam薬に耐性を示す。臨床分離株13株と基準菌株について分子疫学解析およびblaIND解析を行ったところ,6パターンに分類された菌株はすべてblaINDを保有し,3パターンの菌株はIND-2,2パターンの菌株はIND-2aを保有していた。残り1パターンの菌株の保有するMBLはデータベース上において最も高い相同性を示したのがIND-2(99%,241aa/243aa)で,100%一致するものはなく,このIND typeをIND-15とした。薬剤感受性は多くの菌株でβ-lactam薬に対し高いMIC値を示したが,IND-15を保有する菌株はimipenemやβ-lactamase阻害剤とβ-lactam薬との合剤に低いMIC値を示した。C. indologenesにはカルバペネム系抗菌薬に対し耐性とならない株も存在するため,同定の際に薬剤感受性を確認する場合は注意する必要がある。
Keywords Chryseobacterium indologenes, metallo-β-lactamase, IND
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