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日本臨床微生物学会雑誌
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書誌情報
| 論文名 |
MicroScan Rapid plusパネルを用いた迅速同定・感受性検査に関する検討 |
| 論文言語 |
J |
| 著者名 |
加藤 貴代子, 小松 方, 岡田 潤平, 村上 貴美佳, 松岡 宏治, 前出 卓也 |
| 所属 |
ファルコバイオシステムズ総合研究所検査三課 |
| 発行 |
臨床微生物：21（3），203─216，2011 |
| 受付 |
平成22年9月6日 |
| 受理 |
平成23年6月17日 |
| 要旨 |
MicroScan Rapid plusシリーズ（迅速法）は，同定および薬剤感受性結果を数時間以内に得ることが可能なキットである．臨床分離株173株を用いて，MicroScan PosおよびNegシリーズ（現行法）との性能比較を行った．現行法との同定一致率は，腸内細菌群（n＝56）98％，ブドウ糖非発酵菌群（n＝65）86％，S. aureus（n＝22）100％，S. aureus以外のStaphylococcus spp.（n＝13）54％，Enterococcus spp.（n＝17）53％であった．薬剤感受性検査のカテゴリー一致率は，おおむね80％以上を示した．迅速法の薬剤感受性結果出力までの所要時間は，腸内細菌群は特に速く最速4.5時間で全薬剤の結果を出力した．迅速法はいくつかの菌種を除き同定感受性検査を分離培養実施翌日中に結果を得ることが可能なキットであり，感染症迅速診断および迅速な治療薬選択に貢献しうるものと思われた． |
| Keywords |
MicroScan, antimicrobial susceptibility test, identification |
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