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日本臨床微生物学会雑誌
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書誌情報
| 論文名 |
分子疫学的解析法により交差感染が否定されたStenotrophomonas maltophiliaの複数検出 |
| 論文言語 |
J |
| 著者名 |
菊池 健太郎1）, 芦川 鈴子1）, 乙田 舞衣1）, 田嶋 まさ子1）, 一ノ瀬 篤司1）, 澁谷 勲1）, 虫明 寛行1）, 茂木 千代子1）, 浅田 猛大1）, 高 裕之2）, 丸茂 健治3）, 吉田 稔2） |
| 所属 |
1）帝京大学医学部附属溝口病院 Infection Control Team
2）帝京大学医学部附属溝口病院 院内感染対策委員会
3）昭和大学藤が丘病院臨床病理科・Infection Control Team |
| 発行 |
臨床微生物：22（1），60─65，2012 |
| 受付 |
平成23年6月13日 |
| 受理 |
平成23年12月5日 |
| 要旨 |
1カ月の短期間に入院患者7例の喀痰からStenotrophomonas maltophiliaが検出された。全例が保菌状態で，患者背景はいずれも高齢者，4例は感染症の入院治療経過中に検出された。薬剤感受性パターンが類似したため，交差感染を疑った。Random amplified polymorphic DNA（RAPD）法とpulsed-field gel electrophoresis（PFGE）法の結果は，全株（7株）が異なる遺伝子型を示したため，これら患者間の交差感染は否定された。S. maltophiliaは病原性が極めて低く，感染症例が乏しいものの，メタロ-β-ラクタマーゼを産生する耐性菌であることから，感染制御上，特に抗菌薬適正使用を行う際の指標になりうることがわかった。 |
| Keywords |
Stenotrophomonas maltophilia, random amplified polymorphic DNA (RAPD) technique, pulsed-field gel electrophoresis (PFGE) method |
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