日本臨床微生物学会雑誌：書誌情報

日本臨床微生物学会雑誌

書誌情報

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Article in Japanese

論文名	2011年に臨床材料から分離したプラスミド性AmpC β-lactamase産生腸内細菌の調査
論文言語	J
著者名	山崎　勝利1）, 小松　方2）, 福田　砂織3）, 豊川　真弘4）, 西　功4）, 幸福　知己5）, 中井　依砂子5）, 戸田　宏文6）, 佐藤　かおり6）, 小野　保7）, 西尾　久明8）, 末吉　範行9）, 木田　兼以10）, 折田　環11）, 中村　竜也12）, 直本　拓己12）, 木下　承皓13）, 和田　恭直14）
所属	1）和歌山労災病院中央検査部 2）天理医療大学医療学部臨床検査学科 3）天理よろづ相談所病院臨床病理部 4）大阪大学医学部附属病院臨床検査部 5）住友病院診療技術部臨床技術科 6）近畿大学医学部附属病院中央臨床検査部 7）京都第二赤十字病院検査部 8）滋賀県立成人病センター検査部 9）社会保険滋賀病院検査部 10）大津赤十字病院検査部 11）宝塚市立病院中央検査室 12）神戸大学医学部附属病院検査部 13）神戸大学医学部附属病院医療技術部 14）兵庫医科大学病院臨床検査部
発行	臨床微生物：23（3），194─202，2013
受付	平成25年6月11日
受理	平成25年7月26日
要旨	2011年4月から6月の間に，近畿地区6府県，15医療機関で分離されたEscherichia coli 1,442株，Klebsiella pneumoniae 452株，Klebsiella oxytoca 171株，およびProteus mirabilis 106株，合計2,171株の臨床分離株を対象として，plasmid-mediated AmpC β-lactamase（PABL）産生菌の調査を行った。Cefoxitinを用いた三次元拡散法とPCR法により，E. coli 26株とP. mirabilis 1株からCIT型遺伝子が，E. coli 3株とK. pneumoniae 1株からDHA型遺伝子が，E. coli 1株からMOX型遺伝子が検出され，合計32株（1.5％，32/2,171）のPABL産生菌が検出された。分離された施設は，15施設中10施設であった。遺伝子型別ではCIT型が最も多く，次いでDHA型，MOX型の順であった。今回の調査でCIT型PABL酵素の蔓延が確認された。
Keywords	plasmid-mediated AmpC β-lactamases, PCR, サーベイランス, rep-PCR