学会誌

日本臨床微生物学雑誌

書誌情報


download PDF Full Text of PDF (419K)
Article in Japanese

論文名 陰部からの感染が疑われた劇症型溶血性レンサ球菌感染症
論文言語 J
著者名 中山 章文1), 永江 亜紀子1), 宇井 孝爾1), 小泉 章1), 内池 敬男1), 則本 和伸2)
所属 1)奈良県立医科大学附属病院中央臨床検査部
2)奈良県立医科大学附属病院救急医学
発行 臨床微生物:24(1),41─46,2014
受付 平成25年9月9日
受理 平成26年2月4日
要旨  壊死性筋膜炎の中でStreptococcus pyogenesS. pyogenes)による感染症は,基礎疾患を有しない患者に発症し組織壊死が急激に進行することが知られている。今回我々は,風俗店にて口腔性交渉を受けたことに起因すると考えられる劇症型溶血性レンサ球菌感染症を経験した。分離株の細菌学的性状はemm型別がemm89.14型でStreptococcal pyrogenic exotoxin遺伝子speBspeCspeGspeFを保有していた。患者は生来健康でめまい以外に既往歴が無く,糖尿病,HIV感染,ステロイド使用などの免疫低下に関する要因も認められなかったことから,本症例の劇症化に関する要因は分離菌S. pyogenesの有する病原性に起因する可能性が高いと考えられた。
Keywords Streptococcus pyogenes, 劇症型溶血性レンサ球菌感染症, 壊死性筋膜炎, emm型別, Streptococcal pyrogenic exotoxin
Copyright © 2002 日本臨床微生物学会 All rights reserved.