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日本臨床微生物学会雑誌
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書誌情報
論文名 |
日本赤十字社和歌山医療センターでアウトブレイクが疑われたESBLおよびプラスミド性AmpC同時産生Klebsiella pneumoniaeに関する解析 |
論文言語 |
J |
著者名 |
中家 歩美1), 山崎 勝利3), 近藤 孝美4), 井戸向 昌哉1), 池田 紀男1), 久保 健児2), 大津 聡子2) |
所属 |
1)日本赤十字社和歌山医療センター検査部
2)日本赤十字社和歌山医療センター感染症科
3)和歌山労災病院中央検査部
4)シスメックス株式会社学術三課第一係 |
発行 |
臨床微生物:24(2),131─137,2014 |
受付 |
平成25年10月26日 |
受理 |
平成26年3月28日 |
要旨 |
2007年10月から2008年11月にかけて日本赤十字社和歌山医療センターにおいて,セファロスポリン系薬,セファマイシン系薬,およびオキサセフェム系薬に耐性を示すKlebsiella pneumoniaeが同一病棟で複数株検出されアウトブレイクが疑われた。我々はこれらの株の拡散状況を調査するため,遺伝子解析と患者背景の調査を行った。その結果,22株のK. pneumoniaeからCTX-M-9型extended-spectrum β-lactamase(ESBL)とDHA型プラスミド性AmpC(PABL)遺伝子が検出された。これらの株はantibiogramとDiversiLabによる解析により6つのクローンに分類され,3つのクローン株のESBLとPABLを同時産生するK. pneumoniaeによる施設内拡散が明らかとなった。 |
Keywords |
ESBLs, plasmid-mediated AmpC β-lactamases, Klebsiella pneumoniae, アウトブレイク, DiversiLab |
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