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日本臨床微生物学会雑誌
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書誌情報
| 論文名 |
当院におけるampicillin耐性Haemophilus influenzaeの検出状況と薬剤感受性について |
| 論文言語 |
J |
| 著者名 |
福岡 史奈, 宮本 仁志, 村上 忍, 森本 麻里, 田中 友理, 西宮 達也 |
| 所属 |
愛媛大学医学部附属病院検査部 |
| 発行 |
臨床微生物：24（3），213─219，2014 |
| 受付 |
平成26年3月20日 |
| 受理 |
平成26年6月26日 |
| 要旨 |
愛媛大学医学部附属病院 検査部において分離したHaemophilus influenzaeを対象にampicillin（ABPC）耐性菌検出状況の比較（2002年，2011年～2012年），β-lactamase産生菌検出率の変化（1995年～2013年），および近年の薬剤感受性傾向（2011年～2012年）について検討を行った。2011年～2012年の耐性菌検出状況は，2002年と比較するとβ-lactamase producing amoxicillin/clavulanic acid resistant（BLPACR-II）およびβ-lactamase nonproducing ampicillin resistant（BLNAR）はどちらも10％程度増加し，Low-BLNAR，β-lactamase nonproducing ampicillin susceptible（BLNAS），β-lactamase producing ampicillin resistant（BLPAR）はそれぞれ10％，5％，3％程度減少していた。特に，入院・外来患者由来の内訳に注目すると，入院患者由来株ではBLNAR，外来患者由来株ではBLPACR-IIが著増していた。一方，β-lactamase産生菌検出率は1995年以降増加傾向にあり，1997年をピークに減少傾向に転じていたが，2009年以降再び増加していた。ABPCに感性を示すH. influenzaeは全体の半数程度であり，sulbactam/ampicillinには全体の約80％が感性を示した。また，tazobactam/piperacillin，ceftriaxone，meropenemに対しては全株感性を示し，治療薬としての有用性が示唆された。Levofloxacinおよびciprofloxacinについては良好な感受性結果を得られたが，耐性株を2株認めた。 |
| Keywords |
Haemophilus influenzae, ftsI遺伝子変異, β-lactamase産生菌 |
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