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日本臨床微生物学会雑誌
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書誌情報
論文名 |
コアグラーゼ試験およびラテックス凝集反応:Staphylococcus属の鑑別におけるピットフォール |
論文言語 |
J |
著者名 |
三澤 慶樹1), 吉田 敦2), 奥住 捷子2) |
所属 |
1)東京大学医学部附属病院感染制御部
2)獨協医科大学病院感染制御センター |
発行 |
臨床微生物:25(1),19─25,2014 |
受付 |
平成26年10月30日 |
受理 |
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要旨 |
コアグラーゼ試験およびラテックス凝集反応は,簡便で安価なStaphylococcus属の鑑別試験として微生物検査の領域で頻回に使われている。遊離型コアグラーゼを試験する試験管法は,凍結乾燥されたウサギ血漿を滅菌生理食塩水で溶解するのが通常であるが,trypticase soy brothなどの液体培地で溶解するとコアグラーゼの感度は上昇する。また,ラテックス凝集試薬は2種類市販されており,試薬メーカーによって結果が異なることもある。それぞれの検査の特徴を理解した上でStaphylococcus属の鑑別に利用することが重要である。 |
Keywords |
ブドウ球菌の同定, コアグラーゼ試験, ラテックス凝集反応 |
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