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日本臨床微生物学会雑誌
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書誌情報
| 論文名 |
酵素基質培地CHROMagar STECにおける志賀毒素産生性大腸菌（STEC）の発育性および亜テルル酸カリウム感受性の検討 |
| 論文言語 |
J |
| 著者名 |
青木 日出美1）, 茂谷 美和2）, 山崎 貢2）, 祖父江 進2）, 三輪 良雄2）, 澁谷 いづみ2）, 子安 春樹1） |
| 所属 |
1）愛知県半田保健所
2）愛知県一宮保健所 |
| 発行 |
臨床微生物：25（2），117─124，2015 |
| 受付 |
平成26年5月26日 |
| 受理 |
平成26年12月22日 |
| 要旨 |
志賀毒素産生性大腸菌（Shiga toxin-producing E. coli；STEC）に対し高い検出性能が報告されている酵素基質培地“CHROMagar STEC”におけるSTECの発育性および亜テルル酸カリウムに対する感受性を調べた。供試したSTEC 123株のうち119株（96.7％）がCHROMagar STECに発育し，このうち115株（93.5％）がSTECの指標となる典型的な藤色集落を形成した。残り4株のうち，1株は褐色集落を形成し，3株は藤色および白色の小集落（直径1～2 mm）が混在して形成した。
STEC 85株の亜テルル酸カリウムに対するMICは幅広く分布（≤0.2～100＜μg/ml）し，CHROMagar STECに非発育もしくは小集落を形成した7株は感受性（MIC≤3.13 μg/ml）であった。亜テルル酸カリウム感受性株を見落とさずに検出するためには，CHROMagar STECよりも選択性の弱い培地を併用することが望ましいと考えられた。 |
| Keywords |
志賀毒素産生性大腸菌, CHROMagar STEC, 亜テルル酸カリウム, MIC |
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