日本臨床微生物学会雑誌：書誌情報

日本臨床微生物学会雑誌

書誌情報

Full Text of PDF (506K)
Article in Japanese

論文名	小児気道感染症におけるインフルエンザ菌のトピックス
論文言語	J
著者名	矢野　寿一1）, 角田　梨紗子2）, 小澤　大樹2）, 中野　竜一1）
所属	1）奈良県立医科大学微生物感染症学講座 2）東北大学病院耳鼻咽喉・頭頸部外科
発行	臨床微生物：25（4），277─282，2015
受付	平成27年8月10日
受理
要旨	気道は生体が外界と接する最前線であることから，微生物の侵襲を受けやすく，感染症の好発部位であり，様々な感染性疾患がみられる。その原因となる病原微生物のひとつにインフルエンザ菌があり，市中呼吸器感染症を起こす菌として重要である。本稿では，インフルエンザ菌について，血清型，耐性機序，耐性菌の動向などの基本的事項から，バイオフィルム産生能，細胞侵入性に加え，Haemophilus haemolyticusの問題点やNeutrophil extracellular traps（NETs）など最近の話題までとりあげて紹介する。
Keywords	インフルエンザ菌, 薬剤耐性, 市中感染症