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日本臨床微生物学会雑誌
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書誌情報
論文名 |
国内初の遺伝子型:ST-184と解析されたNeisseria meningitidisによる敗血症の一症例 |
論文言語 |
J |
著者名 |
中井 依砂子1,2), 幸福 知己1,2), 黑田 亜里沙1), 森崎 隆裕1) |
所属 |
1)一般財団法人住友病院診療技術部臨床検査技術科
2)一般財団法人住友病院感染制御部 |
発行 |
臨床微生物:26(3),239─243,2016 |
受付 |
平成27年12月18日 |
受理 |
平成28年3月10日 |
要旨 |
我々は,日本国内で初の検出となる遺伝子型を有するNeisseria meningitidisによる敗血症の症例を経験したので報告する。症例は73歳男性。15年前に膀胱癌の手術歴があり,糖尿病,高血圧にて他院で内服加療中であった。受診当日早朝に,悪寒,発熱を認めたため当院の救急外来を受診し,不明熱の精査目的で入院となった。翌朝,救急外来受診時に採取された血液培養からN. meningitidisが検出された。後日,国立感染症研究所にて精査したところ,日本では珍しいとされる莢膜多糖体血清群W-135で日本国内では初の検出となる遺伝子型ST-184と解析された。 |
Keywords |
Neisseria meningitidis, 莢膜多糖体抗原血清型, 遺伝子型 |
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