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日本臨床微生物学会雑誌

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論文名 富士市における2015-2016年流行Mycoplasma pneumoniaeのマクロライド耐性状況
論文言語 J
著者名 日馬 由貴1,3), 小柴 学2), 佐野 克典2)
所属 1)富士市立中央病院小児科
2)沼津市立病院臨床検査科
3)東京慈恵会医科大学小児科学講座
発行 臨床微生物:26(3),244─247,2016
受付 平成28年2月12日
受理 平成28年4月4日
要旨  Mycoplasma pneumoniae感染症と診断された小児の咽頭スワブ32検体に対し,PCRを用いてマクロライド耐性獲得遺伝子変異である23S rRNA変異の解析を行った。30検体に23S rRNA遺伝子が検出され,変異(2063または2064塩基変異)は23検体,76.7%に認めた。マクロライドで初期治療が行われた23症例のうち,抗菌薬が変更された割合は遺伝子変異がない群で0%,ある群で52.6%であった。治療にマクロライドのみが使用された11症例の投与から解熱までの日数中央値は,遺伝子変異がない群で2日,ある群で4日であった。遺伝子変異がある群の半数近くがマクロライドのみで治療可能であったこと,トスフロキサシンでは遺伝子変異の有無に関わらず投与から解熱までの日数が長かった(中央値6.5日)ことから,マクロライド耐性であっても初期治療はマクロライドで行うべきであると考えられた。
Keywords Mycoplasma pneumoniae, 2015-2016年, 小児, マクロライド耐性, 23S rRNA変異
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