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日本臨床微生物学会雑誌
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書誌情報
論文名 |
uidAとstx1/stx2を指標とした腸管出血性大腸菌の比率予測 |
論文言語 |
J |
著者名 |
北橋 智子1), 吉原 純子2), 島村 亮子1), 大木 旬子1) |
所属 |
1)千葉市環境保健研究所
2)千葉市保健所 |
発行 |
臨床微生物:26(4),304─310,2016 |
受付 |
平成27年11月6日 |
受理 |
平成28年6月2日 |
要旨 |
大腸菌の保有するβ-グルクロニダーゼをコードするuidAを利用し,糞便中の大腸菌に含まれる腸管出血性大腸菌(EHEC)の割合が予測可能であるか検討した。既知量のEHEC標準株及びEscherichia coli株を混合し,リアルタイムPCRを利用し,大腸菌が保有するuidAに対するstx1/stx2の割合(Ct値の差)を調べたところ,実測値と近似であった。患者糞便で確認したところ,大まかな予測に利用できる結果が得られ,選択培地を利用できない稀なO抗原型の腸管出血性大腸菌を効率的に分離することに利用可能であると考えられた。 |
Keywords |
uidA, stx, Ct値, 腸管出血性大腸菌, リアルタイムPCR |
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