| 論文名 |
糞便中Clostridium difficile毒素産生関連遺伝子検出キットVerigene CDFパネルの臨床的性能評価 |
| 論文言語 |
J |
| 著者名 |
矢口 勇治1）, 上田 淳夫2）, 中村 浩司2）, 玉井 清子1）, 鈴木 広道3） |
| 所属 |
1）ミロクメディカルラボラトリー
2）筑波メディカルセンター病院臨床検査科
3）筑波メディカルセンター病院感染症内科・臨床検査医学科 |
| 発行 |
臨床微生物：27（3），188─194，2017 |
| 受付 |
平成29年1月23日 |
| 受理 |
平成29年3月21日 |
| 要旨 |
Clostridium difficile関連下痢症診断のため提出された糞便107検体を対象として，C. difficile毒素産生関連遺伝子検出キットVerigene CDFパネルの性能評価試験を実施した。グルタミン酸脱水素酵素（gultamate dehydrogenase；GDH）抗原陽性は43検体，毒素産生C. difficile陽性は35検体であった。毒素検出に対する陽性一致率と陰性一致率において，イムノクロマト法（IC法）であるC.DIFF QUIK CHEKコンプリートは陽性一致率57％，陰性一致率99％，X/PectトキシンA/Bは陽性一致率49％，陰性一致率99％であった。一方，Verigene CDFパネルは陽性一致率97％，陰性一致率100％であった。以上により，Verigene CDFパネルは，IC法にてGDH抗原陽性，C. difficile毒素陰性を示す検体において，高い有用性が示唆された。 |
| Keywords |
Clostridium difficile, Verigene, 遺伝子診断 |
