論文名 |
表現型からみるcarbapenemase-producing Enterobacteriaceaeの網羅的スクリーニング法 |
論文言語 |
J |
著者名 |
山田 景土1), 長野 則之2), 齋藤 良一3) |
所属 |
1)公益財団法人東京都保健医療公社豊島病院検査科
2)信州大学大学院医学系研究科医療生命科学分野
3)東京医科歯科大学大学院保健衛生学研究科生体防御検査学分野 |
発行 |
臨床微生物:27(4),267─274,2017 |
受付 |
平成29年7月18日 |
受理 |
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要旨 |
Carbapenemase-producing Enterobacteriaceae(CPE)は「治療の切り札」であるカルバペネム系抗菌薬を分解する最も注意すべき耐性菌の一つとして認識されており,臨床におけるCPE検出は極めて重要な位置づけとなっている。これまでカルバペネム系抗菌薬の最小発育阻止濃度が低値を示すCPEも報告されており,それらを正確に鑑別する検査体制の構築が求められている。また,耐性菌の確認を行う上で,酵素型の決定に用いる分子生物学的手法を用いた検査は,全ての医療機関で実施できるものではない。本稿では,分子生物学的手法を用いない表現型からみるCPE検出法としてClinical and Laboratory Standards Institute M100-S27に掲載されているmodified Hodge test,carba NP testおよびcarbapenem inactivation methodを中心に概説する。 |
Keywords |
Carbapenemase-producing Enterobacteriaceae, modified Hodge test, carba NP test, carbapenem inactivation method |