本邦の卵巣がん治療ガイドラインにおける上皮性卵巣癌に対する妊孕性温存手術の臨床病理学的な必要条件はIA期かつ明細胞腺癌を除く高分化型腺癌である.しかし,IC(b)期や明細胞腺癌IA期に関しては,妊孕性温存手術も適応となり得るとする報告も散見される.今回我々は卵巣癌に対して手術療法を行った135症例のうち,妊孕性温存手術を行った明細胞腺癌IC期3症例に関して治療の適切性や転帰を後方視的に検討し,IC期の妊孕性温存手術の課題を提示する.
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