2回目の帝王切開術の4か月後に発来した月経痛が増悪し,救急搬送後にWunderlich症候群と診断された1例を報告する.下腹部痛を主訴に救急搬送され,経腟超音波で10 cm大の嚢胞パターンを示す腫瘤を認めた.腹部骨盤部造影CTおよびMRIでは重複子宮,子宮頸部嚢胞,左側腎の無形成を認め,Wunderlich症候群と診断,入院し,翌日緊急手術を行った.子宮頸部嚢胞に対して全身麻酔下で経腟的開窓ドレナージ術を施行した.450 mlの経血の流出を認めた.術後経過は良好で退院し,以後外来で経過観察としている.月経痛は劇的に改善し,再閉塞も認めていない.
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