子宮体癌における手術進行期分類の改定(FIGO2008)に伴い,進行期決定基準から腹腔細胞診(peritoneal cytology)が除外された.その一因として腹腔細胞診の予後因子としてのエビデンスが乏しいことが考えられるが,近年ビッグデータの解析を含めた複数の研究結果が報告され,子宮体癌における腹腔細胞診の臨床的意義に関する知見が徐々に蓄積されつつある.本総説では近年の臨床試験の結果を中心に,子宮体癌における腹腔細胞診と,臨床病理学的特徴および予後との関連について概説する.
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