書誌情報

第61巻 第4号

  • 書誌情報
  • 全文PDF

クリニカルカンファレンス周産期
帝王切開施行中に心静止を起こすも,麻酔科,救急科と連携し,救命し得た妊娠高血圧腎症の1例
笹津 聡子1), 小野 洋輔1), 大和田 壮1), 多賀谷 光1), 宮下 大1), 吉原 達哉1), 田中 孝太1), 大木 麻喜1), 小笠原 英理子1), 奥田 靖彦1), 端 晶彦1), 吉野 修1), 内田 昌子2), 池本 剛大2), 三井 一葉2), 明瀬 夏彦3)
1)山梨大学医学部産婦人科
2)山梨大学医学部麻酔科
3)山梨大学医学部救急科
関東連合産科婦人科学会誌, 61(4):505-509, 2024
https://doi.org/10.60311/kjog.61-4.505

 妊娠中の心停止は,妊娠2万例に1例程度に見られる1).帝王切開中の心静止の原因として,肺塞栓症,術中出血,敗血症,周産期心筋症などが挙げられる.日常診療において,遭遇する頻度は非常に少ないが,母児の救命のためにその原因や対応について,日頃から備えておく必要がある.一方で必ずしもこれらの原因に当てはまらない症例も少なくなく,症例に応じた対応,麻酔科,救急科はじめとした他科との連携が母児の生命予後の向上には不可欠である.
 今回,既往帝王切開術後妊娠の妊娠高血圧腎症患者に対して,妊娠37週1日に帝王切開を施行中に,術中心静止を認めるも,麻酔科,救急科と連携して早期に対応することで,救命し得た1例について報告する.

他地区の会員で全文PDFをご覧になりたい方は、学会事務局へお問合せください。

一般社団法人
関東連合産科婦人科学会

〒102-0083
東京都千代田区麹町4-7
麹町パークサイドビル402
(株)MAコンベンションコンサルティング内
E-mail:kantorengo@jsog-k.jp

一般社団法人関東連合産科婦人科学会

ページの先頭へ

Copyright © 一般社団法人関東連合産科婦人科学会