書誌情報

第63巻 第1号

  • 書誌情報
  • 全文PDF

症例報告
左下腹部に人工肛門を有する子宮体癌患者にロボット支援下手術を施行した1例
古川 正義1), 平田 岳史1), 小島 郁1), 時任 泉湖1), 西島 純一2), 大西 賢人3), 中川 茉祐4), 太田 真見子1), 中村 基寛1), 遠藤 真一1), 谷口 智子1), 加藤 一喜1)
1)北里大学病院産婦人科
2)佐久市立国保浅間総合病院婦人科
3)国立病院機構相模原病院産婦人科
4)北里大学病院病理学
関東連合産科婦人科学会誌, 63(1):89-95, 2026
https://doi.org/10.60311/kjog.63-1.89

 人工肛門が下腹部に造設された状態でのロボット支援下婦人科悪性腫瘍手術の報告は極めて少ない.今回,子宮体癌患者に対し,直腸癌術後で左下腹部に永久人工肛門造設された状態でロボット支援下子宮全摘を行った症例を経験したため報告する.症例は66歳,6妊5産.他院で子宮体癌の診断となったが複数回の手術歴と多数の合併症があり,放射線治療を勧められ当院紹介となった.直腸癌に対してMiles手術を行われ左下腹部に永久人工肛門が造設されていた.放射線治療も検討されたが直腸癌手術により子宮が高度に後屈し,偏位が著しく腔内照射が困難と判断し根治性を考慮し手術方針となった.しかしBMI33.6 kg/m2と肥満があり,2型糖尿病も管理不十分であったこと,直腸癌手術の際に創部離開で再手術となった既往もあり,鏡視下手術の方針となった.人工肛門の影響で左下腹部への助手ポートの挿入が困難と考えられ,ロボット支援下手術を行った.術前診断IA期であったため,ロボット支援下に単純子宮全摘と両側付属器摘出術,骨盤リンパ節生検を行い,手術時間は3時間47分,出血100 ml,輸血は行わなかった.術後合併症は認めず,術後4日目に退院した.下腹部に人工肛門が造設された患者に対するロボット支援下手術は,合併症や既往により開腹手術が検討しにくい症例に対する治療法の一選択肢となりうる.

Key words:Miles procedure, preexisting colostomy, endometrial cancer, robot assisted laparoscopic surgery
他地区の会員で全文PDFをご覧になりたい方は、学会事務局へお問合せください。

一般社団法人
関東連合産科婦人科学会

〒102-0083
東京都千代田区麹町4-7
麹町パークサイドビル402
(株)MAコンベンションコンサルティング内
E-mail:kantorengo@jsog-k.jp

一般社団法人関東連合産科婦人科学会

ページの先頭へ

Copyright © 一般社団法人関東連合産科婦人科学会