子宮筋腫は女性の骨盤内腫瘍で最も多い疾患であり,生殖年齢の女性の20~50%が子宮筋腫を合併していると言われている.不妊症患者においても子宮筋腫を合併していることが多く,子宮筋腫核出術を行うべきかどうか確立した見解はでていない.一方,子宮筋腫核出術を行うことによるマイナス面として子宮内膜厚の減少が懸念される.今回,子宮筋腫合併不妊症のうち,子宮筋腫核出術症例と非手術症例を比較検討したところ子宮内膜厚,妊娠率,流産率において,有意差はでなかった.
子宮筋腫は発生部位,大きさによって症状も多様であり,これらをさらに詳細に検討することにより術後の子宮内膜厚や妊娠率の差に影響がでる可能性もあり,さらなる検討が必要とされる.
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